こんにちは。岸本みずきです。

子どもの頃、些細なことでも母親によく怒られていました。
それが買い物をしているときでもおかまいなしに、ものすごい剣幕で怒鳴られます。
そして母親の大きな手が頬に勢いよく飛んでくる。

「バシッ」「バシッ」「バシッ」

叩かれたあとは頬はジーンとしびれて、頭はドーンと鈍痛。
「ごめんなさい、ごめんなさい」となんど言っても、母親の怒りは収まらない。

そのあとやってくるのは、何ともいえない後ろめたさ。
「私は悪い子だ」としょげてふさぎこみ、立ち直るまで数時間から数日かかる。

それを避けるため、怒られないようにいつも細心の注意を払っていました。
そして怒らさないように、ご機嫌を取る。

私は決してわがままを言う子でも、駄々をこねる子でも、問題児でもありませんでした。
だけど母親はすぐに怒ります。

大人になっても「私が悪いから怒られるんだ」と、思っていました。
母親はひつこい性格で、いつまでも昔のことを持ち出してネチネチ責め始めます。
さっきまで怒っていなかったのにどこで地雷を踏んだのか、急にエライ剣幕で怒り出す。

だいぶ経ってから、すぐ怒る母親はおかしいとわかりました。
そして母親が怒る理由は「私が悪いせいではなく、母親の思い通りにならないから」
ということにも気づきました。

怒ることで子どもに恐怖を与える。
そして自分の思い通りに動かす。

まるで映画に出てくるサイコパスみたい。
一緒にいる人間を意のままにコントロールするために、恐怖と愛情を交互に与える。

怒ることで相手を悪者に仕立て、罪悪感を持たせ、逆らったらひどい目に合うという恐怖を植えつける。
その反面、優しいところも見せる。

冷静に考えると、支配されてるみたいでちょっと怖いですよね。
人によって差はあるけど、こういった育て方をしている母親って結構多い。

怒られないために、相手に従う。何かあれば真っ先に疑うのは自分。
これってまんまと母親の思惑通りやん。

母親の「自分の思い通りにさせる手」に気づいてからは、母親に怒られることを怖がることもなくなり、
私が悪いんだ、と思うこともなくなりました。

すぐ怒る母親に思い当たる方。

『あなたは母親に振り回されていませんか?』

『母親の言うとおりに動いていませんか?』

『なにかあったら真っ先に自分を疑ったり責めたりしていませんか?』

もしかしたら私のように「母親は毒親」なのかもしれません。