こんにちは。岸本みずきです。

先週、母親が介護施設に入所しました。
絶縁して長く会ってないとはいえ、複雑な心境。

罪悪感はなくなった(と思う)けれど「大丈夫だろうか」と気になったり、
誰もいない実家はどうなっているんだろう、と考えてみたり、
もし冷蔵庫になにか残ってたら、、、とか。

考えてもしゃーないこと、手を出さないと決めたことが、妙に気になる。
なんでしょうね、このゆらゆらとした思いは。

あんなにひどい目に会って、毎日が地獄のようにしんどくて、うつになりかけたのに。
頭の片隅で、毒親のことを気にかけている自分がここにいる。

まぁ、ホントに冷血漢ならそんな思いがわいてくることもないんでしょうけど、
ここが私の甘い部分でもあり、いつも失敗するパターンでもあります。

毒親がチラリと見せた弱い部分に引っかかって「気の毒やから」と、甘ちゃんな思いで接すると、
あとからこっぴどい目に合って、くやし涙を流すことになる。
これまで何度もそんなことを繰り返していました。
自分でも「そろそろ覚えろよ」とつっこんでみたり。

だけど、これがわたし。
冷たくなりきれない、バッサリ切れきれない。
これはこれでいいのかなって思います。
人間、そんなに簡単に割り切れるわけでもないし。

以前はこんなことをあれこれ考えて、気がどんどん重くなっていました。
さすがに今は重くなることはありません。

それは自分と母親の境界線を、きちんと引いているから。

親には生んで育ててくれた恩はあるけど、自分を犠牲に差し出す必要はない。
自分の生活が脅かされる可能性が少しでもあるのなら、自分を守るほうに回る。
私は母親のお人形さんでもないし、奴隷でもない。

毒親はあの手この手を使って、私に罪悪感を植えつけようとしてくるし、
事情を知らない周りの人には、気の毒な母親を演じる。
だけど決してひるまない。

母親だけど毒親。
単純なことだけど、ここを押さえておかないといつまでも毒親に振り回されてしまいます。