普通の親子間ではありえないことが、毒親を持つと起こってきます。

たとえば、何か買い物を頼まれたとき。

「お盆のお供えもの、和菓子か果物か買ってきて!」

普通の母親なら何を買うかは子どもに任せているので、買ってきたものに
文句を言うことはありません。
(まったく関係のないものを買ってきたら文句を言われると思いますが)

でも毒親は違います。

うちの母親の場合、こと細かに何を買ってきて欲しいのか聞いておかないと
後でエライ目に合います。

  • 和菓子か果物かどっち?
  • 和菓子ならどんな種類か。(お饅頭or水羊羹or日持ちするもの、とか)
  • いくらぐらいのものを買うか
  • 買うお店はどこ?
  • もし売ってなかったら、どこで何を買ってくるか。

これだけ聞いていても、買ってきたものを見てイヤミたらたら。
仮に言われた通りのものを買ってきても、ブツブツ文句を言う。

「どないせーっちゅうねん!」

母親は気分屋で言うことがコロコロ変わるから、しつこいくらい何度も何度も確かめないと
いつも怒られ損することになります。

 

身についた習慣

母親から文句を言われないために、怒られずにすむように、後で嫌な思いをしないために、
「何度も何度も確かめる」これは私の習慣になっていたようです。

なんだか他人事のような言い方ですね。
この習慣、実はダンナさんに指摘されて初めて気がつきました。

「さっきも同じこと聞いたで」「そんな先のことまで聞いてどうするの?」

自分では気がついてなかったけど、何度も確かめていたのは母親だけではなかったみたいです。

 

聞くことで安心感を得る

何度も確認しておかないと不安になる。
知らないことがあると不安。
前もって把握しておかないと対処できないかもしれない。

なんだか融通の利かない人みたいですね。
だけど前もって不確定要素をずべて網羅しておくことは、私にとって必要不可欠なこと。
子どもの頃からいかに些細なことで、あるいは謂れのないことでどれだけ叱られ続けてきたのか。

似た境遇の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

良くないことばかりじゃない

人によっては「この人、面倒くさい」と思われたことも過去に多々あったと思います。
そのせいで疎遠になった人も、、、。

だけどこの習慣が良い方向に作用した場面もあります。
それは仕事で何かを頼まれたとき。
安請け合いするのではなく、キチンと確認してから作業に取り掛かる。
だからこれまでに勤めた職場では、仕事をキッチリやる人、仕事を任せられる人、
と言われてきました。

自分の身を守るために身についた習慣だけど、意外と使える習慣なのかもしれません。
かといって、やりすぎると人から敬遠される原因にもなり得ます。
このあたりは気をつけておかないといけない。

 

毒親と接している中で身についた習慣は、なにもマイナス要素ばかりではありません。
ここでお話したようにプラスに作用する面もあります。

毒親の敷いたマイナスの線路をどんどん突き進んでいくのはあまりにも悔しすぎる。
どこかでマイナスの線路から分岐することも必要です。
毒親のいない違う線路を進む、、、かなり人生変わりますよ。