こんにちは。岸本みずきです。

京都では昨日から鉾建てが始まりました。
四条界隈は交通規制も始まって、街全体が祇園祭一色。

ところで祇園祭の山鉾は1本の釘も使わず、荒縄だけで固定されているのはご存知の方も多いと思います。
組み上げた山鉾は「縄がらみ」という伝統的な化粧巻きが施され、鉾一基経てるのに
直径1.5cmの荒縄を百束使い、その長さはなんと約5キロ。

しかもただ縄で鉾を固定するだけじゃなく、見えないところにも伝統技術が施されています。

何十にも巻かれた縄は、鶴結び・亀結び・エビなどと呼ばれる美しい模様になるとか。
前掛けや胴掛けなどの懸装品をつけると隠れて見えなくなるのがとっても残念。
今年は鉾建てを見に行くつもりなので、隠れた美しい模様をぜひ見てこようと思っています。

重い鉾になると十トンを超える重さと、辻回しでの激しい動きに耐える荒縄。
巡行後は荒縄の消耗が激しく毎年処分されるんですが、この量がなんとビックリ!軽トラック2台分。

そしてビックリは、まだ続く。

この使用済みの荒縄、有効活用されていました。
どこで使われているのかというと、、、

京都の名産品「九条ネギ」

えっ?ですよね。

使い終わった荒縄は、細かく刻まれて畑の土に混ぜる。
すると、肥えた土になって九条ネギの甘みを引き出してくれるらしい。
使い終わったら即ゴミじゃなくて、こんなところで使われているんですね。

今はゴミを出すにも、お金がかかる時代。
使えるものは長く使って、再利用できるものは活用する。

そういえば、数年前に買った祇園祭のちまき。
実家の玄関にまだ飾ってあったっけ。
ちょっと長く使い過ぎちゃう?
今年は新しいものを買って、持っていこうと思います。