こんにちは。岸本みずきです。

新年度、新学期、新生活が始まった4月。
先日、ラジオのDJさんがフレッシュな新社会人へ向けた言葉をいくつか話しておられました。

その中の1つ、

「簡単はことはひとつもない」

さすが、アルファステーションのDJ佐藤弘樹さんらしい言葉。
思わずラジオの前で「そのとおり!」大きなひとり言をつぶやいてました。

 

最近「だれでも、かんたんに、すぐできる!」って表現を、新聞や本屋さんでよく見かけます。
魅力的な言葉だけど、それ本当?って疑ってしまう。
読むだけ、講習会に参加するだけで「できる」ものってホンマにあるんやろか。
百歩ゆずってできるようになったとしても、それがちゃんとできているかどうかは限りなくグレーゾーンじゃない?

たとえば卵焼きを作って、卵焼きの味がしたら「卵焼きができる」と言う。
(卵焼きはあくまでも、たとえ話です。念のため。)
たしかに卵を焼くだけなら簡単かもしれない。
形が悪くても、焦げてても、味がイマイチでもできたことには変わりない、、、修行系のわたしには納得でけへんけど。

それを自分が食べるならいい。
でも人さまに出したり、代金をいただいて提供するとなると、「ホンマにそれでいいの?」って心配してしまう。

素材の選び方から作り方、見た目や味や提供の仕方。
ちゃんと考えて、何度も何度もやり直して、ようやく自分なりに納得できるものが身について、初めて人さまに提供できる。

この卵焼きのような話、最近よく聞きます。

やり方だけ、表面的な形だけをささっと真似て取得したものは、単なるコピーでしかない。
まして、コピーしたつもりでフタを空けたら全くできてなかったってことも最近よく聞くお話。
本人はできてないことに気づいてるのか、見てみないフリをしてるのかはわかりませんが。

ちゃんとやろうと思ったら、それなりに時間をかけないと自分のものにはならないし、それこそ誰かの「なんちゃって○○」で終わってしまう。
誰かの真似をしてそれっぽく振る舞って終わるよりも、同じやるなら真似から始めたものが自分の中で進化して、別のものになる方が面白い。

それって自分の「自信」「やる気」「興味」に火をつけるきっかけにもなると思うんです。
実際わたしがそうでしたから。
もちろんやってる途中で熱が冷めてしまうこともあります。過去にいくつもありました。

簡単なことをはひとつもありません。
新年度、新学期、新生活が始まった4月。1つのことをちゃんとやる意識を持ちたいものですね。