こんにちは。岸本みずきです。

たたみが活躍するシーズンが近づいてきました。
あのイグサの青臭い香りと、ヒンヤリとした感触がめちゃめちゃ好きです。
特にこれからの季節はイグサを使ったお部屋アイテムが増えますよね。
ホームセンターでたたみとかお昼寝シートとか置いてあると、思わず顔をうずめたくなります。
、、、たまにこっそりやってます(笑)

子どもの頃、家の隣はたたみ屋さんでした。
フェンスに鼻がくっつきそうになるくらいぴったり張り付いて「じーっ」と見ていたのを思い出します。

太い針でたたみのヘリを縫ったり、よく切れる刃物でたたみの端っこをざくっと切ったり。
とくに変わったことをしてるわけでもないのに、夢中になって見ていた子ども時代。
なにに惹かれたのか?
まったく覚えていませんが、今でもイグサの香りが好きってことは見てるのが楽しかったんでしょうね。

そういえば同じく子どもの頃、お向かいはお茶屋さんでした。
お店に入るとほんのりお茶のいい香り。
「ほーじばん茶くださぁ~い」と買いに行くと、大きな木の箱からお茶がでてきて。
お茶屋のおばさんもお兄ちゃんもとってもやさしい人でした。

香りの記憶って子どもの頃の記憶に結びついてることが多いのかなって思います。
たたみやお茶は今でも大好きな香りで、嗅いでいるとホッとします。
もう忘れてしまったけど、なにかホッとする思い出があったんでしょうね。

それとは逆に、あまり楽しくなかった記憶の香りもあります。
プールの塩素の香りは匂いだだけで「ズン」といや~な気持ちになる。
子どもの頃、泳げなくてプールの時間がすごくイヤでした(今でも泳げません)

香りを嗅ぐことで当時の記憶が蘇ることを「ブルースト効果」というそうです。

香りは鼻を通って大脳辺緑系(海馬・扁桃体など)へ直接たどり着きます。
大脳辺緑系は本能的な行動や感情をつかさどるところで、自律神経の活動に関与しているとか。
アメリカのFBI行動分析課(プロファイリング)では、実際に過去の記憶を呼び戻すときに当時に嗅いだ匂いを思い出して、そこから記憶を手繰り寄せていくそうです。

たたみやお茶の匂いを嗅いで子どもの頃のことを思い出すのは、理にかなっているということですね。

また、「匂いの記憶は視覚よりも忘れにくい」というデータもあるようです。
匂いをうまく活用すれば、楽しい思い出も香りの記憶でささっとよみがえってくるってことですね。

香り、、、目に見えないけどなかなかやりよる。